ご家族の方や、職場の同僚の方は休職した相手にどう接すればよいかわからないと思います。
私は、適応障害と診断されその中の体験から感じたことなどを伝えたいと思います。
まずは適応障害がどのようにしてなるのかを少し知ってほしいと思います。
「甘えている」のではない
この病気は周りの家族、友人、同僚から見れば、外傷や骨折をしているわけでもないので分かりにくい病気です。
なので、なかにはその環境に適応しようとせずに「甘えている」「性格そのものが問題」などと思われることがあると思います。
けどそうではありません。
本人にとって、その環境が合わずに病気になったのです。
たとえ話としてですが、冬の寒い日に裸で歩いていたら風邪をひきますよね?
本人にとって、そのような環境になれば誰でも体調を崩すものです。
本人は、「その環境やその価値観に合わそうと一定の努力はした」というのが現実です。なので、その人が適応障害になったから、心の弱い人というのではなく、努力をした人としてみてあげてほしいのです。
私の場合は
- 仕事の量
- 仕事の質
- 長時間の労働
- 上司の無責任さ
- 暗所での長時間の説教
で、適応障害になりました。参考:適応障害になった。体験談
周りの人はこのように接してくれたら嬉しい
本人は、なりたくて病気(適応障害)になったのではありません。自己防衛のように聞こえるのかもしれませんが、本当に病気になるのはつらいのです。
身内の接し方
私の価値観が、「男が稼いで家族を養うために、お金を稼いでこないといけない」という考え方です。なので、「家で仕事もせずにいることはおかしい」と思い込んでいました。
妻は休職当初は、「何もせんでいいよ」とそっとしてくれていました。
何も考えずにぼーっと過ごす場所を提供してくれました。
それは本当に嬉しかったです。
医師からも「とりあえず、ゆっくりとダラダラとしなさい」」「それが治療となるから」と言われており、それでもなお「本当にそれでいいのかな」と思っていたのですが、妻がそっとしておいてくれたことで本当に楽になりました。
しんどい時には「しんどい」と伝えられたことで、「無理をしなくていいよ」と言ってくれました。
同僚の接し方
仲のいい同僚からは、LINEで連絡が来ました。
「話聞いたよ、大丈夫か?ぼちぼちやで」
「ゆっくりしいや」
などの連絡が来ました。
ゆっくりしていいよと言われたことは本当に嬉しかったです。
友人の接し方
友人の中の一人が言ってくれて救われた一言
「職場はあんたがおらんでも回る。実際、今休んでいるときに、職場は回っているやろ。やけどかえれないもんはある。子供にとって、あんたしかおらへんねん。父親は。」
とはっきり言われたことですね。
病気になってしんどいはずなので、この言葉はきついように聞こえたのですが、大切なものを見失っていたことを気づかせてくれた一言でした。
つらかった接し方
休職中、数回職場の人と面談をする機会がありました。
そのような時に
- 「君の性格も関係あるんだよ」
- 「他にもそんな状況で働いている人はいる。みんな頑張っている」
- 「今逃げたら、他で働けないよ」
などと言われたことがありました。
本当につらかったです。
やはり、見た目は普通なので理解はしてもらえないんでしょうね。仕方ないことなのかもしれませんが、やはり悲しかったですし、辛かったです。
最後に
やはり嬉しかった接し方は、
「なにもせんでいいよ」「ゆっくりとしてね」
とそっとしてもらっていることが嬉しかったです。
職場の同僚の中で、普段と変わった様子であれば声をかけてほしいなと思います。
私みたいな人が一人でも少なくなれば嬉しいです。
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